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ブログ2021.07.09
7月3日
ニュースを見てびっくりしました。
7月3日の大雨で熱海市伊豆山地区では大規模な土石流が発生しました。
被災された方々には心からお見舞い申し上げます。また、復興にご尽力されている皆様には、安全に留意されご活躍されることをお祈りいたします。
今回の事で、水は改めて恐ろしいと認識しました。
私の祖父母の家は沼津にあります。
沼津も中小河川が増水して浸水被害が発生し、
祖父母の家は床上浸水しました。
4日に連絡をもらい、両親が様子を見に行くとの事でしたので、私も5日と6日の二日間、何かできる事はないかと思い行ってきましたが、
現場は私が想像していた以上でした。
家の中は、マスクをしていても川の匂いがものすごく漂います。玄関や扉は水分を含んで膨張し、締まりが悪くなっています。床や壁紙は所々でめくれあがっていました。
私が幼い時に一度だけ目の前が川になってしまうという体験をした事を覚えていますが、今回は水が家の中にまで入ってきて一階の柱や壁を見るなり水がここまで上がってきていたであろう痕跡は足首まで浸かるレベルでした。身動きが取れず、孤立してしまった方々は本当に恐怖だった事と思います。
私は災害ごみをまとめては土手に捨てに行く作業をさせて頂きました。
畳、タンス、衣類、棚、本、家電など、水に浸かってしまったものすべて捨てました。
中には私の幼いころの写真や、父の高校時代の写真までありましたが、濡れているためページをめくる事はできません。残念ながら捨てました。
どの世帯もこのように体力的にも精神的にもダメージを受けながらひたすら災害ごみを片付けていました。
それでもすれ違う人達の中には「がんばりましょうね」と声を掛け合って作業をしているかたもいました。
そして黙りこくって作業していた私にも声をかけて下さったのです。コロナ渦で大変な時期に加えて災害が起ったのに、それでも前へ進む姿勢には本当に驚かされました。
私がうつむいていてどうするんだと反省しました。
そこから私は、高さがある土手に上がってゴミを上にあげられない方からゴミをもらったり、手前のゴミが高く積まれていくと壁になってしまうので、奥にゴミを移動させて手前をあけたりしました。絶望的な状況での地域の方の姿はとても勉強になりました。
自分の身に降りかかった時に冷静に行動できるよう、このことを忘れないようにします。
日常に戻るには相当な日数が必要だと現場で確認しましたが、どうか健康に気を付けて、それでもいい日が来ると信じて前を向いて生活し、一日も早い復旧をお祈りしています。
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